クローズしないオープンカー
今週のお題「2013年のゴールデンウィーク」死ぬかと思った。いやマジで。いや、もしかしたら死にかけ寸前かもー。
GWは隔離連休で仕事も溜まってるから、ワシとしてはそんなにゴールデンな感じがしないんだが、そんなワシの気分もお構いし無しに世間ではGWである。おめでとう。ほんと、おめでとう。
おめでとうついでに洗車したりしてみる。久々にCCのCであるクーペ・スタイルから、CCのCであるカブリオレ・スタイルに変貌を遂げさせ、皮シートにはクリーナー、室内に掃除機をかける。こんなときはオープンカーであることが役に立つ。なにせ屋根がない。リアシートに起立して小躍りすることも可能である。
近所の「バカ?」という視線さえなければね。(踊るには307CCのリアは狭すぎるか。)
さて、オープンにして存分に掃除をした後で、クーペ・スタイルに戻すべくクローズにしようとすると、屋根が閉じたところで、情けない「ういーん」って効果音だけ立てやがって、一向に閉まってくれない。
??
オープンカーのルーフが閉まってくれない!!
この状態でオープン側にすると、問題なくオープンできる。でもまたクローズしようとすると、途中で止まる。なんだ、つまり、オープンしかしたくないって!?
「なんということでしょう!!」
ビフォア・アフターも真っ青だ!!
いやいやいやいや。困るんですけど。困りますぅ。
まてまて、そんなキャラじゃねーだろ、ワシ。タダのハゲオヤジがナニ抜かすか。
少しばかり混乱したが、とりあえずこういう時は現状把握である。全ては現状を把握することから始まる。いつだってそうだ。
現状は、オープンカーが、オープンしっぱなしである。屋根が閉まらない。明日は仕事。そして雨の予報。世間ではGW、しばらくディーラーはお休み。
ダメじゃん!
いやいやいやいや。そうじゃないだろ。お笑い芸人のウエストランドかっつーの。冷静に考えよう。いつも仕事でやっているじゃないか。
さて。オープンに出来るということは、トランクのボンネットの上下用のモーターとか機構とかの不具合ではなさそうだ。となると、屋根のルーフ側の問題か・・・。そう思ってよくよく見てみると、ルーフとフロントガラスの接合部のうち、ルーフ側の金具がぐらぐらしていることに気が付く。
うわ!これだ。これだよ。接合部の金具が外れかけている!ルーフとフロントガラスがロックが出来ないから次のステップに進めないんだ!
ルーフの接合部と内装の隙間に手を入れると、なんだかコロコロとした感触が・・・。と思ったら落ちてくるビス!
先生!ビス!が落ちてきました!
なるほど。ビスでこの金具さえ固定すればなんとかなりそうだ!トルクスビスのレンチならある!と思って転がったビスや外れかけたビスを閉めようしても、内装が邪魔でドライバが入らない。流石にトルクスビスにボールポイントのドライバなんてないだろーし。どうする?
とりあえず、内装を外そうと試みる。どうやって外れるのだろう?良く分からないが、こういうのは思いっきりが大事である。内装バラシの基本は、思いっきりよ思いっきり。
と、思いっきり内装を下げてみると、バキバキ言って内装が外れてきた!良かった!これで後は無理矢理締め付けるだけだーーーー。
と、焦って作業をすると、大概はロクなことが起こらない。そんなものである。わかってはいるが、こういう場合、慌てるな!というほうがムリである。それは世の理である。
ビス落とした。よくあるよね。
ふっ、何者も重力場には逆らえんさ。
ちげーよ!!ビス落としたんだヨ!ビスって何処転がるか予測不能なんだよ!やべーんだヨ!
ビスはパーキング・ブレーキのレバーのところに落ちて、あぶね!と思って慌てて拾うとすると、するするとパーキング・ブレーキのレバーの隙間からオムスビよろしく内部に転がっていく・・・・。
消えた。ビスが消えたよ。あははは。ビス消えたよ。あははは。
泣きそうになりながらパーキング・ブレーキのレバーのところの内装を外そうとしたが、これがなかなか外れない。横の隙間から手を入れてみても、どうにもビスらしくものが見当たらない。うへー。どこまで潜りこんでいったんだよー。スケベかー。
もーだめだー。もーだめなんだー。知り合った子にメール出しても返事来なくなった時と一緒かー(泣)
しかし落ちてない片側のビスの1個は締め付けれる。1個さえ締め付ければ希望はある!
そういって締め付けていると、どこかからか、またポロリとビスが落ちてくる。ドキッ!女だらけの水泳大会かー!ちがうかー。っつーか古いかー。
なるほど。ビスは3点止めだったんだ。というわけで、3点のうち2点の固定までにこぎつけた。でも内装を完全に外してないから、ちゃんと適正トルクがかけられているかは、とても怪しいが・・・。
とりあえず、なんとか締め付けて、クローズにしてみると、これが見事にクローズする。やった、、、やったよ・・・・。
っつーか、死ぬかと思った。
残る問題は、転がっていったビスである。これが走行中にどっかに噛んだりして変なことにならなければ良いんだがー。とりあえずは、走行に問題がないことを確かめて、、、折り見てディーラーに持ち込むしかないか。
ん。冬場に雪道などのガタガタで、徐々に緩んでいったんだろうね。確かにボディの軋み音が徐々に大きくなってきたなーとは思っていたけど、オープンカーだし経年で仕方ねーかと思っていたが・・・。(コペンとか、ルーフ付きのMR-Sもガタ音あったし、一緒かと思った)うーん。しっかし、車検のときには増し締めとかのチェックってされないんだね。スペアタイヤの空気圧も見てくれてなかったし。地方の輸入車ディーラーの工場なんて、忙しいのはわかるんだけど、それじゃ顧客逃げてきますわ。
(ま、それだけ殿様商売してても、輸入車だからって理由だけで来る顧客も多いだろうし、経営は十分成り立つんだろうか。)
というわけで、ありがとう。GW。また会う日まで。